位置決めの問題を解決しています。
今日のポジショニングテーブルとステージには、特定の出力要件を満たすために、これまで以上にカスタマイズされたハードウェアとソフトウェアが搭載されています。これにより、複雑な多軸コマンドでも正確に動作するモーション設計が可能になります。
こうした機能の鍵となるのは高精度のフィードバックであり、多くの場合、長い移動距離でもナノメートル スケールの解像度と再現性を実現する光学式または (電子回路を強化した) 磁気式エンコーダの形をとります。
実際、小型ステージの設計は、フィードバックと制御アルゴリズムから最大の革新を促進し、非常に大きな負荷をサブサブミクロンの精度で移動させます。
まず背景をご説明します。ラピッドプロトタイピング、研究アプリケーションの自動化、そして市場投入までの期間短縮へのプレッシャーの高まりにより、プレエンジニアリングされたステージと直交座標ロボットの使用は増加し続けています。これは特に、フォトニクス、医療機器、半導体の研究開発・製造において顕著です。これまで、自動化やタスクの改善のために多軸モーションを構築するには、設計エンジニアがXYZ軸のリニアステージを調達し、組み合わせる作業をすべて社内で行う必要がありました。
自由度をさらに増やすには、ゴニオメーター、回転ステージ、その他のエンドエフェクタを追加する必要がありました。
シリアルキネマティクスと呼ばれるこのような機械構造では、公差の積み重ねにより誤差が蓄積され、装置が大型化する傾向があります。場合によっては、ベアリングによって回転中心が1つに制限されることもあります。
デザインがモーション要件を満たしていれば、これらは問題になりません。ただし、特に小型モーション デザインでは、このような要素はそれほど許容されません。
これらの構造を、ヘキサポッドやスチュワートプラットフォーム(動作用平行運動学アクチュエータの一種)と比較してみましょう。少なくとも小型多軸動作アセンブリにおいては、これらはシリアルキネマティクスよりも優れた性能を発揮します。これは、ヘキサポッドの出力動作がベアリング(直動および回転)の定格に制限されないことが一因です。
代わりに、モーションコントロールは、誤差の蓄積に煩わされることなく、アプリケーション定義のピボットポイント(回転中心)へのアルゴリズムを実行します。部品点数の削減、慣性の低下、剛性の向上といった利点も備えています。
投稿日時: 2019年12月2日