【見て聞いて】
システムを設置し、調整し、慣らし運転を行った後は、動作の滑らかさや騒音の変化に注意してください。乱暴な運転はベアリング表面の過剰な汚れや損傷を示している可能性があり、一方、運転トルクの増加は極度の摩耗を示していることがよくあります。ノイズにはいくつかの潜在的な原因がありますが、ボールまたは送りねじアセンブリを扱う場合、エンドベアリングの位置ずれが最も一般的な原因の 1 つです。リニアガイドシステムでは、ガイドレールの位置ずれやベアリングブロックへの不均一な荷重によって騒音が発生することがあります。動作パラメータが変化した場合、システムはサーボ システムを新しいアプリケーション要件に合わせて調整するための新しい調整ルーチンを必要とする場合があります。
【積極的に行動しましょう】
メンテナンスに関して言えば、リニア システムの最も重要なコンポーネントはシールです。シールは汚れの侵入と潤滑の侵入を防ぎ、目視による検査と交換が比較的簡単です。リニア アクチュエータの場合、カバーが使用されている場合は、定期的にカバーを取り外して磨耗を検査し、ユニット内部に侵入した可能性のある汚染をチェックすることをお勧めします。ベアリング シールやアクチュエータ カバーのどちらを扱っている場合でも、はめ合いが緩んでいたり、シールとベアリング表面の間の接触が劣化している場合は、大きな損傷が発生するまで待つよりも、簡単で低コストの交換を実行する方が良いでしょう。
【適切なコンポーネントを使用する】
用途に関係なく、機械の耐用年数のある時点で、リニア ベアリングやネジ コンポーネントの交換が必要になる可能性が高くなります。修理と交換をできるだけ簡単に行うには (そして、コストが低くなる可能性もあります)、簡単に交換できる部品を使用してください。これは、可能であれば、交換可能なリニア レールとベアリング、および予圧を調整できるボール ナットを意味します。もちろん、工場出荷時に設定された予圧を備えたマッチドセット リニア ガイドやボール ナットの利点を必要とする用途もありますが、製造能力の進歩により、個別に機械加工されたコンポーネントから同等または同等の精度と性能を得ることが可能になりました。また、リニア ガイド キャリッジやネジ ナットの交換は、一般に、ガイド レールやボールネジ アセンブリ全体を交換するよりもはるかに少ない労力と時間で済みます。
投稿日時: 2019 年 8 月 19 日