直交ロボットの負荷
ロボットの積載容量(メーカーの規定による)は、ツール部品を含むロボットアームの先端における総荷重よりも大きくなければなりません。SCARAロボットや6軸ロボットは、延長された部品に荷重を載せるため、制約があります。
例えば、100kg以上のベアリングアセンブリを製造するマシニングセンターでは、大型のスカラロボットや6軸ロボットを除けば、その可搬重量はロボットの能力を超えてしまいます。一方、従来の直交座標ロボットは、支持フレームとベアリングが可動範囲全体を支えるため、これらの負荷を容易にピッキングして位置決めすることができます。
直交ロボットの方向
ロボットの方向は、ロボットの配置と、押す部品やアイテムの置き方によって決まります。スカラロボットや6軸ロボットの床面やライン上に設置された台座が障害となる場合は、これらのロボットは適切な選択肢ではない可能性があります。用途が数軸の回転のみであれば、小型の直交座標型ロボットを頭上など、邪魔にならない場所に配置できます。
ただし、複雑な部品の取り扱いや 4 軸以上の動作を伴う機能の場合、直交ロボットの構造は邪魔になりすぎる可能性があり、台座に 4 本のボルトが付いた 200 mm2 程度の小型 SCARA ロボットの方が適している可能性があります。
直交ロボットの速度
ロボットメーカーのカタログには、定格荷重に加えて速度定格も記載されています。ピックアンドプレース用途のロボットを選ぶ際には、長距離における加速時間を考慮することが重要です。直交座標型ロボットは5m/秒以上の速度に達することができ、スカラロボットや6軸ロボットに匹敵します。
カルテシアンロボットのデューティサイクル
これは、1回の動作ループを完了するのにかかる時間です。高スループットスキャンや医薬品製造など、1日24時間、週7日稼働するロボットは、週5日、8時間稼働するロボットよりも早く耐用年数に達します。潜在的な問題を防ぐには、これらの問題を事前に解決し、潤滑期間が長く、メンテナンスの必要性が低いロボットを購入しましょう。
投稿日時: 2022年12月20日